バックオフィス業務でも「手に職」プロフェッショナルの自由で柔軟な働き方をご紹介

フリーランスというと、一般的にはデザイナーやSEやライター、フォトグラファーなどのクリエイティブ職のイメージが強いのではないでしょうか。しかし、実はいまや経理財務や総務など、バックオフィス業務での専門人材のフリーランスになったり、副業を行うという選択肢も増え、企業からの需要も急増しています。今回は私の事例も含め、私の身の回りの方はどのように働いているのか、そしてその選択の理由やメリットとは何かをご紹介致します。

バックオフィス業務でも「手に職」プロフェッショナルの自由で柔軟な働き方

私の事例:正社員しながら副業ワーカー

バックオフィス職で副業を行う事情

大きくわけると収入と経験を得るためです。現在も正社員として働いておりますが、収入には満足してなく、生活もそんなに豊ではありません。また、私は転職の経験が無いため基礎的な知識は全て現在の会社がベースとなっております。そういった中で転職はせずにスキルアップをしたいと思って、資格の勉強や様々な研修も受講しましたが、どれもインプットばかりで会うトップ出来ずにそのうち忘れてしまうことが悩みでした。それを上記二つについて解決できる手段が副業として思いついたため、副業を行うことと致しました。

副業を行うことになってから様々な問題も発生しましたが、自分自身の暮らし方やマインドを修正することで収入も増加しましたし、自身のスキルアップできる環境も手に入れることが出来ております。

副業の職種

・人事系

主に採用代行ですね。スカウト代行、採用人物の要件定義~スカウト選定・送付~応募者対応~面談日程調整等を行っています。

私の契約はほとんど時給制でやっています。正直採用は成果報酬や月額固定はなかなか難しいと思っております。私としても成果報酬は責任が取れません。月額固定は私としては構いませんが、どちらかにとってリスクとなる契約になりそうなのが怖いので、基本的には時給制でお願いをしております。

 

主に在宅ワークですが、月に2,3度は対面での打ち合わせを実施したり、電話でのミーティングを行うお客様もおります。逆に対面や電話は全くなく、slackでの打ち合わせのみのお客様もおります。

・その他

単発的ではありますが、個人情報保護法の講師を担当したり、ランディングページ制作を行ったり、秘書や庶務の業務を行うこともあります。どれも本業で担当している業務でもありますので、特別にインプットが必要な領域ではありません。

 

ほぼ単発的に行っており、打ち合わせはメールやラインなどがほとんどでした。働き方も自由で納品物が期日までにしっかりとしていれば問題なしというような業務ばかりです。

副業を始めることが出来た秘訣

意外に思われるかもしれませんが、バックオフィス職は副業に向いているケースが多いです。基本的にクライアントと密に会う必要がなく、メールやSlackでのコミュニケーションやデータのやり取りで済むのがほとんどのはずです。打ち合わせは月に1〜2回もあれば十分ですから、複数の会社から受注できることになります。

 

一方で、バックオフィス職として副業を始めて成功するためには、仕事の受け方にもコツがあるのがわかりました。副業を始めるとはじめは特に緊張やその会社のやり方を知るために控えめになってしまいがちですが、大事なことは提案を行うことです。お客様にもよりますが、私が担当しているお客様は基本的にそのポジションの人がいないから副業ワーカーに依頼しています。そのため、社内にナレッジがないため、社内業務フローも無いことがあります。そういった際に自身で業務フローの提案をしたりなど少しコンサルタントに近いような働きができると長期的に副業を行うことが出来ます。

 

企業側から『アウトソースしてでも絶対に欲しい人材』になることが成功の秘訣です。

 

 

組織人として仕事をしていても、お客さんはその人についていることが多いものですが、「そこで『どれだけ自分にファンがいるか』との目線や意識を持って日常業務をしているか否かにその人の素質は表れるのかもしれません

33歳男性 元某企業人事のフリーランスに独立した事例

バックオフィス職でフリーランス化した事情

結婚を機にフリーランスとして独立することを視野に入れて仕事を2年ほどしていました。理由は将来への不安や自由のない働き方に対しての不満からです。

結婚してこれから子供が出来て家庭を持つことを実感した時に、このままこの会社にいて大丈夫かなと感じてしまいました。特に昨今の大手企業の不祥事や早期退職者を募ったり、終身雇用は崩壊しているなど色々なことがある中でこのままで大丈夫かなと漠然と不安に感じたこともそうですが、子供と過ごす時間が少ないことに不満を感じるようになりました。

そこで、フリーランスとして活動するために様々な会社に登録を行い、まずは副業をしながら収入アップを目指し、家のローンや生活面で苦労しないような基盤を作ることに専念しました。それから1年ほどは苦労をしましたが、定期的なお客様がつき収入もある程度安定しましたので、フリーランスとして独立することを決心できました。

フリーランスの職種

・人事系

主に従業員のタイムカードや出勤簿の整理に始まり、社会保険関係業務や、助成金申請代行、組織コンサルや採用代行です。週に2,3回打ち合わせを実施しながら面接も行ったり、数社についての業務をほとんど代行しております。

フリーランスとして成功出来た秘訣

人事・労務なら、従業員のタイムカードや出勤簿の整理に始まり、社会保険関係業務や、助成金申請代行も守備範囲内となり、

「助成金申請はいまホットな業務でもあり、一件あたりで助成金額の10〜15%を報酬として得る人もいます。助成金は年ごとに制度が変わるので、企業側が気づいていない、もらえるのにもらっていないケースも多い。それを代行して探し、申請する『攻めの人事労務』です。中小零細企業だと、総務の一人が人事・労務・経理・財務の全部の業務を担当しているというケースも多く見られます。そういった企業に助成金コンサルのような形で貢献するなど、どうやって企業に貢献するかが重要です。

 

自身の目標を設定し、『そこに向けて準備のための行動をする』ことが成功の秘訣です。

 

意識がビジョンとなり、行動へとつながります。いきなりフリーランスで生計を立てようとするのはやはり難しいものです。前職の仕事、つまり本人の意識や人脈がものを言います。社会が個人の時代になってきている中、自分ブランディングがどれだけ構築できているか、夢やビジョンがあるならそこに自分を近づけるために道を描けるか、人に相談し、自分で勉強するなど、準備のための行動に移れるかが大事ではないでしょうか。

フリーランスや副業を行うメリットとは


  • 現在の収入をアップ
  • 社外の人脈を得られること
  • 本業だけでなく転職や独立に向けたスキルを身につけることができる
  • 自分自身のブランド作りに役立つ
  • 自由な働き方を得る

自己裁量で仕事をできるフリーランスや副業には、メリットがたくさんあります。自分で時間調整でき、クライアントを選べることによって、自分のために働いているという実感や、売上や利益が自分の努力と直結している実感が生まれます。時間に余裕ができて子供が喜んでくれた、周りから応援された、独自の人脈ができた、生き生きと仕事をする姿に家族が安心してくれた、などなど様々なメリットがあります。

 

「私の目から見て、イキイキしている人が多いです。体調が悪い時は我慢せずお昼まで寝てしまうとか、平日昼にホットヨガやスポーツジムに通っているとおっしゃる方も多くて、フリーランスならではのライフスタイルをしています。

混雑する時間帯を外して友達とゆったりランチしたり、ノマドワーキングがしやすい、人が少ない穴場カフェをたくさん知っていたり。子供ともっと一緒にいたくてフリーランスになったある人は、海の見える家賃の安い街に事務所を借りて、そこに子供が放課後に友達を連れてきてワイワイ遊べる、なんて夢を叶えた人もいました。

 

また、先ほど複数社との取引が可能と述べましたが、中には30社と契約している強者も。会社時代より収入が上がる一方、働きたいだけ働けるので時間的には会社時代より忙しくなっている人もいます。

フリーランスや副業を行うデメリットとは


  • 本業の会社にバレる危険性 …
  • 税金対策が必要になる …
  • 疲労が増す …
  • 自由時間が少なくなる …
  • 思っていたほど稼げないことがある …
  • 周囲に対して後ろめたい気持ちになる …
  • 体調管理が大変 …
  • スケジュール管理が大変
  • 将来が不安

 

副業やフリーランスとして業務を始めるときには、上記のデメリットを覚えておきましょう。会社員の方が今までなじんだ立場や肩書きを放棄してフリーランスになるのは、相当の勇気が必要です。副業を始めるにしても、フリーランスよりは楽かもしれませんが、今までよりも労働時間は増えますし、スケジュール調整や体調管理は大変です。

 

まとめ


これからのバックオフィスはさまざまな選択肢があります。人生には色々な岐路がつきものです。今の会社でがんばるのはもちろん、副業でいつもとは違う世界を覗いてみたり、組織から離れてフリーランスになるという道も選択肢としてあります。このようにとても恵まれた状況は、バックオフィス職の専門性の高さゆえ、と言えるかもしれません。

 

今の会社でコツコツと身につけているスキルは、確実にあなたのキャリアを形作っています。仕事に自信を持ち、専門性を高め、魅力的な人間でいたいですね。

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