外部開示業務についてご紹介~決算発表~

経理や財務の部署に所属すると、様々な業務が出てきます。決算を取りまとめ、財務諸表を作り、分析することで次の会社のアクションに繋げるということは、まさに経営スタッフそのものの仕事です。上場会社は四半期(3カ月)ごとに決算を行い、その結果を発表します。開示業務とは、上場企業などが投資家へ向けて提出する開示書類を作成することです。開示書類にはいくつかの種類があり、営業および経理の状況、その他事業に関する重要事項を報告することが目的です。会社についての全般的な内容が網羅されますので、開示書類を作成するためには、経理と他の部署との連携が欠かせません。そこで今回は外部開示業務の決算発表についてご紹介を致します。

IRとは

 IRとは、Investor Relationsの略で、企業が株主や投資家に対して投資判断に必要な情報を適時、公平、継続して提供していく活動全般を指します。

企業はIR活動を通じて投資家などと意見交換することで、お互いの理解を深め、信頼関係を構築し、資本市場での正当な評価を得ることが出来ます。

決算発表資料の準備

 企業が決算発表をする際に、同時にプレス発表(記者会見)を行います。このプレス発表にあたり、会社は、証券取引所用の決算短信とは別に補足資料を用意して、IR活動に熱心であることをアピールします。

このプレス発表用の資料には、ひな型などはなく、企業が自由に作成することが出来ます。

プレス資料を作成した場合には、決算短信等、他の提出資料とないように整合性が取れているのか確認をします。

決算発表資料の分析

 プレス発表用の資料が出来たら、当期における特殊事情などを分析し、貴社からの質問に答えられるように準備を整えます。

 必要に応じて、関係部署へあらかじめ質問してお気、各部署からの回答を集計し、想定問答集を作成する場合もあります。

プレス資料準備業務フロー

プレス資料準備業務フロー

 

 

ワンポイント

想定問答

 会社が、決算発表や株主総会にあたり、投資家やプレスからの質問に効率的にこたえるために、あらかじめ質問が予想される内容などをまとめて、回答を用意しておきます。

 この予想質問をまとめた書類を想定問答と呼んでいます。

 

まとめ

投資家などへ向けた開示書類を作成する開示業務は、年間を通して複数の書類を継続的に作成していかなくてはなりません。特に、決算短信は決算後45日以内に開示しなくてはなりませんので、作成スケジュールはタイトになります。しかし、開示業務の経験を積むことは、上場企業が増加傾向にあり、開示業務の経験を持つ人材のニーズは、転職に非常に有利に働くといえるでしょう。

 

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