会社の目的は何といっても利益を出すことです。ルールに従って、お金やモノの出入りを記録したり、計算・整理したりすることで、利益が出ているかどうかが分かります。今回は会社の経営するにおいてとても重要な簿記の基礎である、取引の二面性についてご紹介を致します。
取引の二面性
「商品をお客に販売して代金を受け取った」という取引の場合、「松陰を販売する」という原因と、「代金を受け取った」という結果に分けることが出来ます。この原因と結果が同時に起こったことを取引の二面性といいます。
「こうしたら、ああなった」というのが二面性
取引とは、会社のお金やモノなどが増減するということでした。さて、そのお金やモノなどが増減するときには、必ず原因があるはずです。
例えば、会社にお金が入ってきたとします。入ってくるからには何か原因があるはずです。商品を売り上げてその代金が入ってきたとか、銀行からお金を借手、そのお金が入ってきたなどです。また、お金が出ていくにも原因があるはずです。商品を仕入てその代金を支払ったとか、銀行から借りていたお金を返したなどです。
簿記の取引には、なぜ増えた(減った)?が必ずある
会社にお金やモノが入ってきた
→それはなぜ?
会社からお金やモノが出ていった
→それはなぜ?
↓
お金やモノなどが増減した時、その原因が必ずあります。その原因を考えることが簿記の第一歩となります。
簿記には、必ず「原因」と「結果」がある
取引の二面性とは、このように金やモノなどが増減した「結果」には、必ず「原因」があるということなのです。
簿記は、お金やモノなどの増減という結果とその原因という2つの面を帳簿に記録します。
簿記をマスターするうえで、お金やモノなどが増減した取引とその原因をイメージすることは、とても大切なことです。
二面性とは、モノの増減の「結果」とその「原因」
◎原因 → 結果
・商品を仕入れた
→ 現金で支払った(現金が減った)
・事務机を購入した
→現金で支払った(現金が減った)
・商品が売れた
→現金で受け取った(現金が増えた)
上記の原因と結果が二面性
まとめ
簿記とは、簡単に言うとお金やものの出入りを記録するための一連の作業のことであり、簿記の最終的な目的は決算書を作成することです。勘定科目は決算書の「資産、負債、純資産、収益、費用」に振り分けられます。
以上、簡単でしたが、そもそも簿記とは何かについてご紹介を致しました。そして簿記の最終目的である賃借対照表と損益計算書のどこにそれぞれの勘定科目が分類されるのかを理解することで、決算書が示す意味が理解できるようになります。