会社の目的は何といっても利益を出すことです。ルールに従って、お金やモノの出入りを記録したり、計算・整理したりすることで、利益が出ているかどうかが分かります。会社には1年に1回、「決算」を行います。決算とは、1年という期間を区切った上で決算書を作成する簿記上の手続きのことです。つまり、日々行う経理事務の最終作業ともいえます。今回は会社の経営するにおいてとても重要な簿記の基礎である、会計期間についてご紹介を致します。
会計期間
「1年間」で締めくくる
会社は、1年間という期間で区切って、それまで記録してきた取引をまとめる作業を行います。これが決算といわれる手続きです。つまり、損益計算書と貸借対照表を作る作業、その1年の経営成績と財政状態を明らかにするために行われる、とても大切な作業です。
◎1年間の締めくくりの「決算」
例えば、1月1日から始まる会社であれば、決算日は12月31日になります。
「1年間」で区切って損益計算書と貸借対照表を作る作業が決算です。
決まった一定期間を「会計期間」という
「1月1日」を開始日とすれば12月31日が1年間の区切りの日になります。下の図のように「毎年4月1日から始まりとする」と決めた会社なら、翌年3月31日が1年間の区切りの日となります。
この1年のことを会計期間といいます。そして始まりの4月1日のことを、期首といい、終わりの3月31日のことを、期末とか決算日といいます。
会社では、この会計期間をいつからいつまでにするのかは、任意に決められることになっています。一方、個人事業の場合は、会計期間は1月1日から12月31日までと決まっています。
◎1年間の締めくくりの「決算」
1年間という決まった単位で決算することで、前期と比べて当期の経営成績は良かったかどうか、前期と比べて当期の経営成績は良かったかどうかといった比較ができます。
まとめ
簿記とは、簡単に言うとお金やものの出入りを記録するための一連の作業のことであり、簿記の最終的な目的は決算書を作成することです。勘定科目は決算書の「資産、負債、純資産、収益、費用」に振り分けられます。
以上、簡単でしたが、そもそも簿記とは何かについてご紹介を致しました。そして簿記の最終目的である賃借対照表と損益計算書のどこにそれぞれの勘定科目が分類されるのかを理解することで、決算書が示す意味が理解できるようになります。