これだけは覚える!簿記の基礎~決算書-簿記のゴール~

会社の目的は何といっても利益を出すことです。ルールに従って、お金やモノの出入りを記録したり、計算・整理したりすることで、利益が出ているかどうかが分かります。簿記のゴールは、会社の儲けを表す「損益計算書」、そして会社の持っている財産を表す「貸借対照表」といった決算書を作ることです。この決算書に基づいて、会社の経営状態を経営者や利害関係者は判断致します。今回は会社の経営するにおいてとても重要な簿記の基礎である、決算書についてご紹介を致します。

簿記の基礎~決算書-簿記のゴール

日々の記録をまとめた表を作成する

 では、簿記によって会社のもうけや会社の財産などはどう表されるのでしょうか。簿記のルールに従って取引を記録したり、計算をしたりすることで2つの表が出来上がります。その一つが会社にどれだけ儲けがあったのか(経営成績)を表すものです。その表のことを損益計算書(PL)といいます。

そして、もう一つは、ある一時点で会社にどのくらいの財産があるか、またどのくらい借金があるか(財政状態)を表すものです。この表のことを貸借対照表(BS)といいます。

◎会社のもうけを表す「損益計算書」

商品の仕入れ高売上高
人件費
諸経費
利益

 

  • 1年間にどれだけの売上高が上がったのか。
  • 仕入高や人件費などの経費はどれくらいかかったのか。
  • そしてその結果、利益はどれだけあったのか。

↓  

こうした会社の取引を記録・分類して損益計算書を作成します。

◎会社の財産を表す「貸借対照表」

会社の財産
売掛金
現金
商品
備品

 

会社の借金
買掛金
借入金
支払手形

 

現金や備品などの財産や、銀行から借りているお金(借入金)などを一定のルールで振り分ける。

↓  

貸借対照表では、会社の財産や借金がどれくらいあるかがわかります。

経営者は決算書で経営判断をする

 損益計算書や貸借対照表のことを決算書といいます。決算書は会社の通信簿ともいうべきものです。学生が成績表を見て、「数学の成績が落ちたから来期はもっと勉強時間を増やそう」 といった判断をするのと同じように、会社の経営者は決算書をみて会社の経営戦略を決めます。

 

まとめ

簿記とは、簡単に言うとお金やものの出入りを記録するための一連の作業のことであり、簿記の最終的な目的は決算書を作成することです。勘定科目は決算書の「資産、負債、純資産、収益、費用」に振り分けられます。

以上、簡単でしたが、そもそも簿記とは何かについてご紹介を致しました。そして簿記の最終目的である賃借対照表と損益計算書のどこにそれぞれの勘定科目が分類されるのかを理解することで、決算書が示す意味が理解できるようになります。

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