人事が読むべき本をご紹介ーHR Standard 2020 組織と人事をつくる人材マネジメントの起点

自身で読んでみて本当におすすめできる本だけを、ご紹介しております。
対象ジャンルは、小説、歴史書、経済書、ビジネス書等バックオフィスの業務や働き方に関係がありそうなものをご紹介致します。

一読の価値はある本ばかりですので、自信を持っておススメいたします。

 

タイトル


HR Standard 2020 組織と人事をつくる人材マネジメントの起点

 

概要


「人事部に異動になったら読む本」–日本で初めて人事制度構築プロセスにおけるISOの国際認証を取得した人事コンサルティング企業が、組織と人事をつくる人材マネジメントの起点、人事制度の設計と運営、労務管理、関連業務のアウトソーシングの考え方など、人事部の仕事のすべてを網羅的、体系的に解説しております。

《本書の目次》

  1. 人材マネジメントの全体像/概念編
  2. 企業理念・ビジョン/組織風土・文化
  3. 人材マネジメント全体像/設計編
  4. 人材育成
  5. 人事が担う業務とあるべき人材像
  6. 戦略的給与計算アウトソーシングの活用
  7. インターネットによる採用マーケティング
  8. 人事情報を活用した人材マネジメント

 

私個人の所感


昨今、「働き方改革」、「同一賃金同一労働」、「ティール組織」、「アジャイル型人事」や「データドリブン人事」など、組織・人事領域における新しい課題やテーマがとどまることなく、続々と出てきています。さらに、」テクノロジーの進化も後押しして、HRテックといった新しいマーケットも出てきております。課題やテーマは市場環境の変化とともに、新しい潮流が生まれ、また消えていきます。

一方で、組織・人事の領域においては、セオリーと呼ばれるものも存在しております。それらのセオリーは、今はあまり語られることなく、どちらかというと、伝統的な古い考えとされております。しかし、そのようなセオリーや伝統的な組織・人事の考え方の上に、昨今の「働き方改革」や「同一労働同一賃金」、また、「ティール組織」や「アジャイル型人事」「データドリブン人事」などは存在していると紹介しております。

つまり、目まぐるしく流れていく、組織・人事領域の新しい課題やテーマは、伝統的な組織・人事の考え方やセオリーを知ることで、より理解が深まるとともに、正しい対策や効果的な施策として導入することが出来ます。

 

今回の「HR Standard 2020 組織と人事をつくる人材マネジメントの起点」では、組織・人事領域の起点となる考えをまとめております。組織や人材は、生き物に近く、市場や市況などといった外的要因と、人材や人材同士の関係性などといった内的要因から、常にカタチを変化させる動態モデルです。そのため、組織や人材の問題や課題に対する絶対解は存在しません。だからこそ、本書で記載しているようなセオリーとなる起点を理解することは非常に重要であるとともに、その起点があるからこそ、昨今の新しい課題やテーマについても、応用して解決策が出せると思いますので、ぜひ新しく人事になった方・これから人事になりたい方や、今一度、人事領域の起点を思い返したい方にオススメです。
 

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